こんにちは!財務経理のらっしーです。
今回から新しく【新卒・若手経理のリアル実務ノート】シリーズを開始します!
新卒や若手の方が経理・税務実務で役に立つ情報を発信していきますので、ぜひ見ていってくださいね!
はじめに|経理って、結局なにしてるの?

「経理って実際、何してるの?」
配属前や1年目だと、この疑問を持つ人が多いと思います。
簿記は勉強した。
仕訳も一通り分かる。
それでも実務になると、何から手をつければいいのか分からない。
これはごく自然な状態です。
そこで、この記事では、現場での流れをベースに、経理の仕事の全体像を整理します。
まず何を理解すればよいかに絞って説明します。
結論|ここだけ押さえればOK!経理業務の全体像
経理の仕事は一言でいうと、
お金の動きを記録し、整え、説明できる状態にすることです。
実務は大きく次の3つで構成されています。
- 日次業務(毎日の処理)
- 月次業務(1ヶ月の締め)
- 年次業務(決算・税務)
この流れをイメージできれば、最初の理解としては十分です。
日次業務|最初に任される仕事
何をしているか
日次業務は、日々の取引を処理する業務です。
- 仕訳入力
- 経費精算のチェック
- 請求書の処理
- 入出金の確認
会社のお金の動きを一件ずつ記録していきます。
実務の感覚
簿記の問題では、取引内容と勘定科目が与えられています。
一方で実務では、それを自分で判断する必要があります。
例えば、
- この支出は会議費か交際費か
- 消費税は課税か不課税か
- 証憑は十分か
こうした細かな判断が毎回発生します。
よくあるつまずき
新人が最初に苦戦するのは、勘定科目ではなく証憑です。
- 領収書がない
- 内容が不明確
- 金額が合わない
実務では「正しい仕訳」だけでなく、「その根拠」が重要になります。
ここを意識しておくと理解が進みやすくなります。
月次業務|仕事の全体が見え始める
何をしているか
1ヶ月分の数字をまとめ、確定させる業務です。
- データの集約
- 不足情報の補完
- 数値の確定
会社の月次の成績を作るイメージです。
実務の感覚
月末から月初にかけては、業務のスピードと精度が一気に求められます。
- 数字の不一致の確認
- 未回収・未計上の把握
- 各部署とのやり取り
日次業務とは違い、全体を見ながら調整する作業が増えます。
典型的なのは「数字が合わない理由が分からない」という状態です。
主な原因は次の通りです。
- 入力漏れ
- 二重計上
- 計上タイミングのズレ
最初は原因の特定に時間がかかりますが、経験を積むことで徐々に見えてきます。
年次業務|判断が求められる領域
何をしているか
年次業務は、決算と税務対応です。
- 決算書の作成
- 税額計算
- 税理士や監査対応
1年分の数値を最終的に確定させます。
実務の感覚
この段階では、単なる処理ではなく判断が求められます。
- 会計処理として適切か
- 税務上問題がないか
- 説明可能な処理か
業務の性質が一段変わるイメージです。
1年目は、全体の流れを把握できれば十分です。
無理に理解を深めようとすると、かえって混乱することがあります。
簿記は基礎として重要ですが、それだけで実務ができるわけではありません。
実際の業務では、
- 社内外とのコミュニケーション
- 会計システムの操作
- ミスを防ぐ運用
といった要素の比重も大きくなります。
経理の仕事は、
記録する、整える、判断する、という流れで成り立っています。
- 日次業務:記録する
- 月次業務:整える
- 年次業務:判断する
最初の段階では、すべてを理解する必要はありません。
まずは日次業務を正確に回すことに集中するのが重要です。
次回予告(#1-②)
次回は、より実務に踏み込みんでいきます。
- 新人が実際に担当する業務
- よくあるミス
- 最初に覚えるべき優先順位
実務でつまずきやすいポイントに絞って解説します。
次回もお楽しみに!